メンズスーツの時間

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オーダーメイドの種類

オーダーでスーツを作る場合に、オーダーにはフルオーダー、イージーオーダー、パーターンオーダーの3種類があります。 フルオーダーは、テーラーが採寸から縫製まですべて手作業で仕上げられます。 採寸から設計図にあたる型紙を起こし、実際の製作途中の服で仮縫いと言われる調整が行なわれ、本縫いに至るプロセスが取られます。

オーダーメイドフルオーダーの場合、デザインやボタンなどの細かい注文まで対応してくれますが、それだけ時間がかかり、料金も高く、テーラーの腕前がスーツの出来栄えを左右すると言えます。

イージーオーダーは、型紙のパターンを多数用意して、その中からサイズの一番近いモノを選び、採寸して微調整を加えるもので、注文の自由度はフルオーダーに比べて、極端に低くなりますが、反面納期が短く、価格も安くなります。イージーオーダーは、言わばフルオーダーの簡易版と言うところですが、オーダースーツの初心者のうちは、価格的な面ではハードルが低く、入門コースと言えるでしょう。

パターンオーダーは、更にイージーオーダーを簡略にして、補正と言われる袖丈や身丈の微調整でサイズをあわせるもので、オーダーと言うよりレディーメイドに補正サービスをつけたようなシステムです。 パターンオーダーは、イージーオーダーよりも更に短期間で出来上がり、価格も安くなりますが、レディーメイドのスーツとあまり変わりません。

オーダーメイドによる採寸による違い

オーダーメイドの種類は色々あっても、フルオーダーと言いながらイージーオーダーだったり、イージーオーダーと言いながらパターンオーダーだったり、分けがわからないのがオーダースーツの世界と言えます。

簡単にフルオーダーかそれ以外のオーダーか見極めるのには、仮縫いの有無で決まってきますが、それでも万全とは言えません。採寸の個所は、上着では、肩幅、半胴、袖丈、身丈とあり、パンツでは、袖丈、身丈、ウェスト、股下、総丈と大きなくくりとして9項目があります。現在のフルオーダーと言われる場合は、これらの採寸を更に細かくして、15箇所前後に細分化されますが、更にそれ以上の箇所を採寸する場合もあります。しかしそれが出来るテーラーの数は少ないと言えるでしょう。

フルオーダーの採寸オーダーするスーツのデザインやモデルによって採寸する箇所が増えてきます。シングルスーツとダブルスーツ、スリーピ―スではボタンやベストの採寸も加わってきます。 採寸箇所が多くなれば、それに比例して体形にフィットしたスーツが出来上がるのは、至極当然です。 インターネットの通販でも、オーダーメイドでスーツが作れるサイトがありますが、最初はお店で計られることをお勧めします。スーツを着慣れている人ならいざ知らず、スーツ初心者であれば、スーツの採寸など分かるはずもなく、スーツの「遊び」の部分などは、素人が逆立ちしても分かるものではなく、実際縫製に関わった熟練のテーラーでなければ、微妙な採寸は出来ません。

一度オーダーでキチンと採寸して作ったスーツがあれば、体形が変わらない限り見本に出来ますから、ネット通販のオーダーメイド専門のサイトで、同じようなスーツを作る事も可能です。 ただデザインの違うスーツを作る場合は注意が必要です。 着心地は同じでも、デザインが違えば、全体のシルエットも違い、細かいデザインも違ってくるわけですから、サイズの問題より、デザインの問題になってきます。 体形の変化だけでなく違ったデザインのスーツを作る場合も、お店に行って採寸される事が必要であると言えるでしょう。

イージーオーダー、パターンオーダーのメリット・デメリット

イージーオーダーでも、パターンオーダーでも、基本的なデザインはそのままに、体形のサイズ調整を行うものです。上着では半胴の絞り、袖丈の調整、パンツでは、袖丈、身丈、ウェストなどの調整は出来ても、基本になるデザインに関わる衿幅やポケットの形状や位置、肩の部分などの箇所についての修正は出来ても限定的です。 ステッチや袖の本切羽と言われる飾りではなくボタン止めされた袖などのディテールの部分は、かなり自由に選ぶ事が出来ると言えます。 従来パターオーダーの場合は、イージーオーダーよりディテールの修整がオプション設定されたものに限られていましたが、オプションの設定数が増えた事により、イージーオーダーと区別がつかなくなる傾向にあります。 イージーオーダーとパターンオーダーの一番の違いは、生地が自由に選べるかどうかとと言うことだけで、フルオーダーとイージーオーダーほどの差はないと言えます。

イージーオーダーとパターンオーダーの最大のメリットは、出来上がったスーツのサンプルを見て着ることが出来るという点です。 既製服を着ていた人が、既成服の感覚で、その場で気に入ったブランドの服を着る事が出来きて、細かいサイズ調整とディテールの注文がつけられて、1,2週間で出来上がってしまう簡便さは、忙しい社会人のニーズにあっていると言えます。何よりデザインで悩む必要がないのは、スーツ初心者には有り難い事でしょう。あらかじめデザインが限定されている方が、スーツを作る上では、安心と思う方も多いはずです。

その反面、フルオーダーの技術が廃れていくと言う弊害もあります。 ご自分のライフスタイルに合った、最高の一着がイージーオーダーのスーツではちょっと寂しい気がします。フルオーダーのスーツは、着てみなければその良さは実感されませんが、3週間以上もの時間をかけて、職人の手で大事に作られるフルオーダースーツの技術が受け継がれず、無くなってしまうことは、勿体無いと思わざるを得ません。 フルオーダーでスーツを作るなら、早目にオーダーした方が良いです。 後10年すれば、外国へ行ってオーダーするしか方法は無くなってしまうかもしれません。