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オーダースーツのブランドとは
オーダースーツでブランドと言えば、生地のブランドを指します。既製服のブランドでは、デザイナーズブランドは製品としてスーツそのものがブランド商品になりますが、オーダースーツの場合は、デザイナーはオーダーした人のオリジナルと言う事になりますから、スーツ全体としてブランドは無い事になります。
バーバーリーのスーツと言っても、バーバーリーは生地メーカーとしても有名ですし、イギリス本国や直営店ではフルオーダーメイドの注文も受けています。オーダーメイドスーツを既製服感覚で、ブランド名と生地のブランド名とを勘違いされる方もいますが、一般的にはオーダーメイドのスーツにブランドがあった場合、それは生地のメーカー名と思ってください。大体オーダースーツのようなオリジナルのデザインをするスーツに、ブランドを求めること自体がナンセンスなことです。
ただし、パターンオーダーは歴然とブランドがあります。とは言ってもライセンス生産と言われるもので、ブランド直営でもない限り、国内メーカーが作っているもので、型紙だけブランドから借りて作られたようなスーツです。そのほとんどが、既製品にお直しオプションがついたような製品ですから、DCブランドのようなブランドのステータスはありません。
パターンオーダーの良いブランドとは
パターンオーダーで良いブランドとは、第一にデザイン自体が、基本的に体形に合ったブランドが上げられます。人気のブランドでも、体形に合わなければ、不自然なシルエットになってしまい、パターンオーダーで、体形補正など調整が出来るわけでもありません。基本デザインが体形に合わなければ、モデルが着ていてカッコ良いからと言って、飛びつくのは浅はかです。ファッションの基本は、己を知れと言うことで、服のほうで合わせられないのであれば、自分の体形にあったブランドを探すしかありません。
基本的には、パターンオーダーの場合、オプションが多いほどよいと言えます。パターンオーダーの場合の一般的なオプションは、重ねチェンジポケット、衿やポケットのステッチ、ポケットの形、本切羽、2パンツ、アジャスター、折り目の消えにくいシロセット加工など、ディテールばかりで、衿などのデザインの変更や、ボタン位置などは、価格の高いパッターンオーダーでは変更出来るオプションも有りますが、結構な値段になります。
基本的には、デザインに関わる変更を、パターオーダーで行う事は、お勧めしません。パターンオーダースーツ自体が、既製品の服をベースとしているため、一部を変更した場合、他の部分でも変更する必要が出てくるもので、下手にデザイン変更をした場合、全体のバランスが崩れる事がしばしばあります。フルオーダ-のように仮縫いがあれば、そこで修正もききますが、採寸のみでは、一発勝負で決められてしまいまい、あとあと公開する事になります。ステッチやポケットの形ぐらいで収めておく方が無難と言えます。
生地から選ぶブランド
スーツの生地でもTPOが有ります。フォーマルな場に着ていく、言わば勝負服のようなスーツとしては、軽くて繊細な生地が最適ですが、日常仕事に着ていくスーツまで、高級な生地を使う必要もなく、適してもいません。イージーオーダーであれば、生地の選択の範囲に制限はありませんが、パターオーダーの場合、普通は限られた生地から選ぶことになります。
パターンオーダーのブランドのランクは、主に使われる生地の品質によると言って良いでしょう。採寸や縫製自体の工程ラインは、同じですから、差別化は生地で行う以外にはないと言えます。値段が高いから良い生地かと言えば、そうとは限りません。高級な生地は軽くて丈夫ですが、毎日着るものではなく、復元するために休ませる必要があります。そのような高級なスーツを着る場合は、何着かを着まわしする必要が有ります。
一方職場で着るスーツであれば、着心地が多少悪くても、気兼ねなく着られるスーツが良いでしょうし、地味なスーツの方がかえって良いかもしれません。着る場面を想定して、スーツの生地を選ぶ事は、オーダースーツ選びの基本であり、ブランドを選ぶ時でも同じです。
スーツに使われる生地の種類は、ウーステッド <梳毛 (そもう)>とウーレン<紡毛 (ぼうもう)>の素材に分かれますが、主流は羊毛を梳(す)いた形で長い毛を使ったウーステッドですが、よりが細く均一で軽いのが特徴です。ウーレンは色々な毛足の羊毛を取り混ぜて作られたもので、独特の風合いがあり、カジュアル系の素材に使われます。それぞれ織りによって数多くの種類がありますが、ウーステッドはよりの技術の進歩で、極細の糸にされて生地にされますが、一般的な生地から高級な生地まで、織り柄や使われる糸の太さで分かれます。一方ウーレンはカーペットなどにも使われるような生地で、磨耗性や摩擦に強く、代表的な生地はツイードやフラノなどです。ウーステッドの織り方や加工のやり方で、フラノのような風合いの生地もあり、実際触ってみる事をお勧めします。
生地に関しては、素材感を楽しむ高級品と、丈夫で長持ちする一般な生地とに分けられますが、何が何でも高級な生地が良いと言うのではなく、スーツの着方、目的に合った生地選びがおしゃれのポイントです。通勤で揉みくちゃにされたり、車に乗る機会の多い場合に着るスーツの生地は、生地にとって過酷な環境ですから、丈夫さを優先した生地が良いとされますし、パーティなどのフォーマルな席では、織り柄の美しい上質な生地が適しています。高級品一辺倒では、センスが疑われてしまう事もあり、お気をつけ下さい。
