メンズスーツの時間

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メンズスーツの基本

メンズスーツを作る場合、本来はオーダーメイドで作られるのが理想です。体のサイズにピッタリなスーツは、大袈裟でなく着ている事を忘れるぐらい、軽くて着やすいものですし、いい生地で作られたスーツは、着ているだけでウキウキします。身体に合ったスーツは、無理なところに余計な力が加わらず、大事に着れば10年以上は長持ちする上に、スタイルを良く見せてくれます。

メンズスーツは、礼服としての性格が強く、衿が大きくなったり、ボタンの数が2つボタンや3つボタンになったりと、多少の流行はありますが、大きく流行に左右される事はありません。それだけにメンズスーツで重要視されるのは、生地や縫製の品質です。

オーダースーツは体にフィットする

スーツは、ビジネスマンの必需品と言われますが、ご自分のサイズや体形に合ったスーツを着る事が、社会的なエチケットとともに大きなステータスになります。新入社員を見れば、一目瞭然にスーツの着こなしが不慣れなことが分かります。そればかりか、スーツ自体が新入社員のサイズや体形に合っていないものが多く、無理やりリクルートスーツを着ている印象を与えるものまでいます。

スーツも着こなすまでには時間がかかりますが、そのためにもご自分に合ったスーツを選ぶ事が前提になります。しかし、レディーメイドのスーツとオーダースーツとでは、格段の違いがあり、一度オーダーメイドのスーツを着てみれば、価格以上の価値があると実感されるはずです。

メンズスーツの見る目を養う

スーツにはじめて袖を通す場合、ほとんどが既製服で、ご自分の体形に合わせてA体、AB体、Y体などのサイズで選んで購入したスーツが大半だと思います。体形の最大公約数から導き出したサイズパターンですから、ピッタリフィットする既製服は、よほど標準的な体形の持ち主にしか見つけ出す事が出来ないと思います。それでも袖が短いとか、丈が長いとか、ズボンのサイズが違うとか、いろいろ不具合が出てくるものです。新入社員が、新入社員らしく見えてしまうのは、その多くが既製服のリクルートスーツを着ているためです。

オーダーでスーツ作る場合は、オーダーの種類によって違いますが、スーツは体形にフィットしたものになります。それでも身体にフィットしたからと言って、気に入ったスーツが手に入るかと言えば、なかなか難しいところです。ましてやカッコ良く着こなすためには、Yシャツやネクタイ、靴の事まで造詣を深める必要があり、一筋縄ではいきません。

しかし、いつまでも既製服に甘んじていては、カッコ良くスーツを着こなす事は出来ないと思います。男子たるもの、スーツを着こなせて、一人前と言えます。

オーダーでスーツを作ることで、一番のメリットはスーツを作る工程をある程度知ることが出来ることです。 勿論自分にあったスーツが出来るというメリットは当然ですが、将来何着もスーツを作る上で、自分のスタイルを決めるためには、オーダーでスーツを作ることで、スーツに対する造詣を深め、オーダーする側からのスーツを見る目を養う事が 重要です。

オーダースーツから既製服へ

普段オーダースーツを着ていられる方は、既製服を選ぶ場合でも的確にご自分に合ったスーツを選ばれます。そのような方はご自分の体が、体形に合っているスーツか、そうでないか勝手に判断してくれるからです。既製服でも、ブランドによっては同じサイズでも、微妙に違います。そのような微妙な違いが分かるには、あらかじめジャストフィットしたスーツを着た経験がなければ出来ない話です。

モノを作る人は、常に良いものを知っておく必要があると言われるように、スーツでも同じです。自分にあったスーツを着た事がなければ、既製服でも、どのブランドのどのサイズが良いとは、容易に判断出来ないはずです。理想は最初のスーツをオーダーで作り、理想のスーツとはこれだと思うモノを、身体で覚えておく事です。

スーツをオーダーする事は、価格面でハードルが高いとしても、将来何着も購入するスーツのことを考えれば、安い投資と言えるでしょう。仮に既製服を購入する場合でも、デザインやブランドの名前に惑わされて、ご自分の体形に合わないばかりか、大袈裟に言えば、ライフスタイルに合わないようなスーツは購入されなくなります。

オーダースーツは、既製品と違って、手作りの工程が多く、良質なスーツが作れます。 サイズが合っているというだけでなく、生地や縫製も、普通の既製服よりははるかに良いものと言えます。既製品でも高級なブランドと言われる中には、ブランドにそぐわないものも多く、実質的な品質で比べれば、オーダースーツは高くはありません。既成服を購入される場合でも、サイズもさることながら、生地や縫製の仕上げの良し悪しは、スーツを長く着るためには、知っておく必要があります。その点でも、オーダースーツを作る意味があると言えるでしょう。