メンズスーツの時間

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ファッションの基本

ファッションは足元からとよく言われますが、おしゃれな人はシューズからファッションを決めていきます。スーツにとっても、シューズは大事なアイテムで、相性が有りますし、ドレスコードにもシューズは関わっています

大体シューズにお金をかける人は、成金ではなく出所正しい家柄の人と見なされます。ヨーロッパ、特にイタリアでは幼い頃からオーダーシューズがあたりまえで、足の正しい成長を促すために、成長の早い子供にも、オーダーシューズを履かせます。ただし立派な家庭の子供に限られますから、靴にこだわる人は立派な家庭の出身と見なされるわけです。

ファッションの基本は足元シューズもスーツ同様、イギリスとイタリアがヨーロッパの双璧です。また本来シューズもオーダーが基本です。偶然ではなく、基本的なメンズファッションの要素として、ス-ツとシューズは、絶対に欠かせないものと同時に、一番お金をかけなくてはいけないアイテムと肝に銘じてください。

イギリスのスーツを着る場合は、イギリスのシューズを、イタリアのスーツを着る場合にはイタリアのシューズが鉄則ですが、おかしい事にスーツと同じテイストがシューズにもあり、お国柄をうかがえさせます。

イタリアのシューズ

イタリアのスーツでも同じことが言えるのですが、イタリア人の作るものは、一見いい加減なようで深い計算があり、その特徴は「遊び」であると思います。イタリアのシューズも、履くうちに足になじみ、足の皮膚と一体感を持った極上の履き心地になります。スーツと同じで、最初は多少の固さが感じられますが、すぐに身体に馴染むところはさすがイタリアのシューズと唸ってしまいます。

イタリアのシューズもスーツと同様サルトリアのような工房で、職人の手作り作られます。お勧めのブランドはサントーニで、オーダーメイドとはいかないまでも、イタリアンシューズの片鱗を味合わせてくれます。およそそのシャープなフォルムからは想像出来ない履き心地で、スタイリッシュでありながら妥協を許さない靴作りは涙ものです。ぜひサントーニのストレートチップをご賞味あれ。

お金の余っている人は、オンラインで発注できるブランドもありますが、スーツ同様実際に工房で採寸してもらわねば、絶対駄目です。

イギリスのシューズ

イギリスの靴は、サビル・ロウのスーツ同様格式と伝統を重んじ、すべからく妥協しません。オーダーシューズは、完全無比なフィット感とキッチリした履き心地ながら、上質な柔らかさを保ちつつ、足の一部と化してしまいます。このような靴に合わせるスーツは紛れもなくサビル・ロウのスーツしかないと、つくづく思ってしまいます。

イギリスのシューズでも、色々有りますが、プレーントゥに始まってプレーントゥに終わると言えるぐらい、装飾の無いプレーントゥは魅力的です。その中でもホールカットと言われるものは、一枚革で作られるもので、イギリスシューズの真価を問うとすれば、これほど最適なものはありません。単純なフォルムは飽きがこないばかりか、履きこむほどに足に密着するあたりは、イタリアのシューズと似たものがあるものの、その姿とアプローチの仕方は、ブリティッシュスタイルと言えるものです。

デザインで比べると、斬新華麗なイタリアのシューズには負けてしまいますが、イギリスのシューズの品質はザ・スタダードと呼ぶにふさわしいもので、捨てがたきものがありぜひ一足は持っておきたいシューズです。